trykmkmの備忘録

自称組み込みエンジニアのブログ

Raspberry PiでFT232Hのi2cデバイス制御(5)

 今回は、Adafruitが公開しているFT232Hスクリプト をインストールします。

 

 ラズパイに電源投入後、試験基板を挿入し、カレントディレクトリはホームディレクトリ(/home/pi)の状態から始めます。(OSは(3)、試験基板は(4)を参照)

 

 基本的には、Adafruitが公開している手順に沿って進めます。

 下記に手順を記載します。 

 

①ターミナルに sudo apt-get upgrade 入力

 (インストールされてるパッケージの更新)

 

②ターミナルに sudo apt-get update 入力

 (サーバからパッケージの入手)

 

③ターミナルに下記コマンドを入力

  sudo apt-get install build-essential libusb-1.0-0-dev swig cmake python-dev libconfuse-dev libboost-all-dev

(FT232Hスクリプトに必要となるライブラリ、パッケージ類を一括インストールします)

途中で  Do you want to continue? [Y/n] と聞かれるので、 Y を入力

 

④ターミナルに下記コマンドを入力

 (FT232Hスクリプトの元となるライブラリのソースコードダウンロード)

 

⑤ ターミナルに  tar xvf libftdi1-1.2.tar.bz2 入力

 (上記ライブラリのソースコードを解凍)

 

⑥ ターミナルに  cd libftdi1-1.2 入力

 (上記解凍ディレクトリ内に移動)

 

⑦ ターミナルに  mkdir build  入力

 (ビルドファイル生成用のディレクトリ作成)

 

⑧ ターミナルに cd build  入力

 (上記ビルドファイル生成用のディレクトリ内に移動)

 

⑨ターミナルに下記コマンドを入力

  cmake -DCMAKE_INSTALL_PREFIX="/usr/" -DPYTHON_INCLUDE_DIR="/usr/include/python2.7" -DPYTHON_LIBRARIES="/usr/lib/python2.7/" ../

 (コンパイル設定)

 

⑩ ターミナルに make 入力

 (ビルド開始)

 

⑪ターミナルに sudo make install 入力

 (ビルドしたファイルをインストール)

 

⑫ターミナルに cd  入力

 (ホームディレクトリに移動)

 

⑬ターミナルに下記コマンドを入力

 (FT232Hスクリプトダウンロード)

 

⑭ターミナルに unzip master.zip 入力

 (FT232Hスクリプト解凍)

 

⑮ターミナルに cd Adafruit_Python_GPIO-master  入力

 (FT232Hスクリプト解凍ディレクトリ内に移動)

 

⑯ターミナルに sudo python setup.py install  入力

 (FT232Hスクリプトインストール)

 

 インストール作業は⑮で終了です。⑯以降は、インストールの成功・失敗を判定するための確認作業になります。

 

⑰ターミナルに python  入力

 (python起動)

 

⑱ターミナルに import Adafruit_GPIO 入力

 

⑲ターミナルに import ftdi1  入力

 ここで、エラー等の応答が無ければOKです。

 

⑳ ターミナルに quit ()   入力

  (python終了)

 

 ⑰~⑳の流れは下記キャプチャ参照

f:id:trykmkm:20171103175959p:plain

 

 上記キャプチャより、インストール成功と判断します。2017年6月頃に同じ手順でFT232Hスクリプトのインストールを試しましたが、エラーが出て失敗しました。時間があったら、6月と今月の結果の原因を探ってみたいと思います。

 よって次回は、FT232Hスクリプトを使用して、試験基板向けのサンプルプログラムを動かしていきます。

 余談ですが、AdafruitのwebページはPDFドキュメントが公開されており、プリントするときは、こちらを使用した方がいいです。